頭皮と髪の専門家に聞く!髪の毛が減ってきたと感じる原因や対策 【女性の抜け毛・薄毛への対処方法とは!?】 【明日から実践で効果が期待出来るものも!?】

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今回は、ズバリ!!抜け毛やボリュームダウンに関することをお伝えします。

髪のボリュームが減った気がするけれど、原因がわからないため対処できない…という方は多いのではないでしょうか?髪のボリュームがなくなっていく原因は人によって異なるため、原因にあった対処法を実践していかないと、なかなか改善は期待出来ません。

では女性の髪のボリュームが減る要因と対処法について詳しくご紹介していきます。

髪のボリュームが減った気がするとき

髪のボリュームが減るといっても、次のように症状は人によって様々です。

【髪のボリュームが減る変化】

・髪が細く痩せる

・髪の毛のハリ、コシが低下する

・抜け毛が増える

上記の中でも体感で分かりやすいのが「抜け毛の増加」です。健康な状態でも、1日60本から120本程度は抜けるため、それ以上の本数が抜けているかどうかを確認する必要があります。

ただ、正確に抜け毛の本数を数えることはほぼムリなので、寝具に付着した抜け毛の量や、排水口に毛が溜まるまでの時間などから確認してみましょう。

例えば、シャワー1回で50本程度排水口に詰まったり、普段は週一回の頻度で排水溝を掃除すればいいのに、3日で詰まるようになったりした場合などは、抜け毛が増えたと考えられます。

髪のボリュームが減る原因

髪のボリュームが減る原因は様々です。どのような原因で抜け毛が増えたり髪が薄くなったりするのか詳しく見ていきましょう。

円形脱毛症

円形脱毛症は、コイン型の脱毛班が現れたり、髪が全て抜け落ちたりすることが特徴で、次の5つに分類されます。

・単発性通常型

コイン型の脱毛班が1つ発生します。

・多発性通常型

複数のコイン型の脱毛班が発生します。

・前頭型

全ての頭髪が抜け落ちます。

・全身型

頭髪から眉毛、体毛に至るまでの全ての毛が抜け落ちます。

・蛇行型

側頭部から後頭部の生え際にかけて、毛が帯状に抜け落ちます。

円形脱毛症には、ストレスや神経障害などが関係していると言われていましたが、自己免疫説が有力です。自己免疫とは、体内に侵入した外敵を攻撃する免疫系が自らの細胞を攻撃する状態を指します。

本来、免疫系は外敵のみを攻撃しますが、何らかの理由で外敵を正しく見分けられなくなることで、自らの組織を攻撃してしまうのです。

免疫系によって毛根が攻撃を受けることで、髪が抜け落ちると言われています。円形脱毛症は、生活習慣やヘアケアの見直しなどでは改善が期待出来ません。また、塗り薬や内服薬等の治療法がありますが、効果には個人差があります。

 

FAGA(女性男性型脱毛症)

FAGAは、女性男性型脱毛症とも呼ばれており、AGA(男性型脱毛症)のような症状が現れることが特徴です。ストレスや加齢などの原因で女性ホルモンが減ることで男性ホルモンの影響が大きくなり、AGAのような症状が現れます。FAGAの進行パターンは次の3つです。

 

・ルードウィッグ型

頭頂部から後頭部にかけて薄くなっていきます。

・クリスマスツリー型

前後の生え際から頭頂部にかけて薄くなっていきます。

・ハミルトン型

前髪の生え際が後退して、M字になるタイプです。

このように、AGAと似た症状が現れた場合はFAGAの可能性があります。

分娩後脱毛症

分娩後脱毛症は、産後に抜け毛が増えて2〜3ヶ月でピークを迎えることが特徴です。硬くてしっかりした髪が抜けて、髪全体のボリュームが失われ、やがて頭皮が透けて見えるようになります。

症状には個人差があり、中には前髪の生え際が大きく後退するケースも… 分娩後脱毛症は、妊娠・出産を経験した女性であれば、誰にでも起こり得る脱毛症です。分娩後脱毛症には、妊娠・出産によるホルモンバランスの変化が関係しています。

妊娠すると、女性ホルモンの働きによって髪の成長が促され、通常、髪は「成長期」「退行期」「休止期」を経て自然に抜け落ちるのに、妊娠すると成長期が続き抜け落ちるハズの髪が抜けずに維持されるのです。

産後に女性ホルモンの量が減少し、元の状態に戻ることで、維持されていた髪が抜け落ちます。この時、維持されていた髪が一気に抜け落ちるため、髪全体のボリュームが失われたり、部分的に髪が薄くなったりすることもあります。

分娩後脱毛症は、発毛組織が破壊されるわけではないため、髪が抜けても再び生えてくるのが特徴です。ただし、産後はなりないいくににストレスを感じやすく、結果的に髪の成長に支障をきたす場合があります。ストレスケアを心がけて過ごすことが大切です。

牽引性脱毛症

牽引性(けんいんせい)脱毛症は、ポニーテールのように髪の毛と頭皮を物理的に引っ張ることで、毛根に負担がかかり、部分的に毛が抜けてしまう症状です。また、地毛に毛束を取り付けるエクステンション(通称エクステ)も原因の一つになります。

さらに、ヘアアイロンの時も髪が引っ張られるため、頻繁に使用していると、牽引性脱毛症になる可能性が。牽引脱毛症は女性ホルモンの減少は無関係なため、毛根への負担が少ないヘアスタイルに変えるだけで予防出来ます。

どうしてもポニーテールやエクステを続けたい場合は、帰宅したらすぐに髪をほどいたり、たまにはエクステを外したりするなど、可能な限り毛根への負担を減らしてあげてください。

びまん性脱毛症

びまん性脱毛症は女性に多く、髪が全体的に薄くなることが特徴です。原因は、髪の成長や維持に関わる女性ホルモンの減少だといわれています。

女性ホルモンと男性ホルモンのバランスは、ストレスや加齢など、様々な原因で乱れるため、びまん性脱毛症は身近な脱毛症と言えるでしょう。

頭皮の乾燥

健康な髪を育てるには、土台である頭皮環境が整っている必要があります。頭皮が乾燥している状態では、外部刺激によって頭皮がダメージを受けやすいため、髪の成長に支障をきたす恐れがあるのです。

また、乾燥していると痒みが起こり、爪を立てて掻きむしる事で髪が抜け落ちてしまいます。頭皮が乾燥する原因は、間違ったシャンプーや頭皮の血流の悪化などです。

洗浄力が強いシャンプーで、爪を立ててゴシゴシと洗ったり、熱いお湯で皮脂を過剰に洗い流したりすると、頭皮が乾燥します。また、ストレスや冷えなどで頭皮への血流が低下した場合も、栄養や酸素が足りないことで保湿成分がうまく生成されず、頭皮が乾燥する恐れがあります。

 

ストレス

ストレスは、ホルモンバランスを崩すため、びまん性脱毛症やFAGAのリスクを高めるといわれています。また、ストレスを受けると自律神経が乱れて血管が収縮し、頭皮の血流が低下することによって髪の栄養が不足し、太く長く育てないため、薄毛につながる可能性があります。

睡眠や食事などの生活習慣

睡眠不足は、髪の成長に必要なホルモンの分泌を低下させるため、薄毛のリスクを高めます。また、変色しがちだと健康な髪に欠かせない栄養が不足します。

出来るだけ早く寝ることを心掛け、食事では可能な限り好き嫌いせずに食べることが大切です。栄養が不足している場合はサプリで補うのも一つの方法ではないでしょうか?

髪のボリュームが減った・抜け毛が増えた時の対処法

髪のボリュームが減った・抜け毛が増えたと感じた時は、次のように対処しましょう。

【髪のボリュームが減った・抜け毛が増えたと感じた時の対処法】

・シャンプーを育毛効果が期待出来るものに変更する

・育毛剤・発毛剤を使用する

・サプリメントを摂取する

・頭皮ケアを行う

・生活習慣の改善

・女性薄毛治療(FAGA)病院に通う

ここからは上記の対処法を詳しく紹介します。

シャンプーを育毛効果が期待できるものに変更する

洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要以上に皮脂を落としてしまうため乾燥を招き、その結果として、薄毛につながる可能性があります。洗浄力の強いシャンプーを使用している方は、洗浄力がマイルドなアミノ酸系洗浄成分、酢酸系洗浄成分、フルーツ酸系洗浄成分などを配合しているシャンプーを選びましょう。

また、髪の針やコシが改善したり、ボリュームアップが期待できる育毛シャンプーもおすすめです。三週間に一回美容院に通うお客様の場合でも、年間17日間。365日あるうちのたった17日間しかプロの手による施術を受けないことを考えると、劇的な効果は期待できませんが、ヘアケアは毎日の習慣のため最初に見直しましょう。

育毛剤や発毛剤を使用する

育毛剤や発毛剤で、ヘアケアするのもおすすめです。育毛剤と発毛剤は、名称が似ていますが目的が大きく異なります。育毛剤の目的は、あくまでも頭皮環境を整えて髪の成長をサポートすることです。つまり、育毛剤を使用したからといって、生えなくなった髪が生えるようになるわけではありません。

一方、発毛剤は髪を生やしたり成長を促したりする効果が認められていることが特徴です。使用することで、太くてコシのある髪へと導きます。発毛剤は、クリニックや病院で処方してもらうか、薬剤師がいる薬局で購入することが出来ます。

美容院でまめにヘッドスパをする

美容院で頭皮の汚れをしっかり落とし、保湿をしっかりすることがとても大切です。家で自分では出来ない頭皮マッサージや、頭皮のピーリングもとても大切です。綺麗な頭皮環境を整えるためにも、月に一回は美容院でヘッドスパを受けることを推奨します。その際、マイクロスコープで頭皮診断を受けれる場所で施術を受けましょう。

サプリメントを摂取する

髪のボリュームが減った時は、サプリメントで栄養補給するのもおすすめです。次の成分が含まれたサプリを選びましょう。

・亜鉛…亜鉛は、髪を形作るケラチンタンパク質の生成に欠かせない栄養素です。

・イソフラボン…女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする成分で、ホルモンバランスを整えてくれます。

・L-リジン…ケラチンタンパク質の生成を促す成分です。

サプリメントは、目安料を守って飲みましょう。たくさん飲んだからといって、髪が生えるわけではありません。あくまでも、不足した栄養を補うことが目的です。

頭皮ケアを行う

正しい頭皮ケアを習慣づけることで、頭皮環境が整って薄毛が改善する可能性があります。正しいシャンプーの方法と乾かし方、頭皮マッサージの方法について詳しく解説します。

薄毛対策に効果的な正しいシャンプー方法

薄毛対策に効果的なシャンプーの方法は、次の通りです。

【薄毛対策に効果的な正しいシャンプー方法】

1.くしやブラシで髪のもつれをとく

髪のもつれをとることで、頭皮の汚れが落ちやすくなります。

2.ぬるま湯で洗う

シャンプーをつける前に、頭皮と髪にぬるま湯を行き渡らせましょう。熱いお湯で洗うと皮脂を落としすぎる可能性があるため、ぬるま湯で洗うことを推奨します。

3.シャンプー等、頭皮と髪の毛の汚れを落とすもので洗う

泡立つシャンプー剤を使う場合は手のひらで泡立ててから、泡立たないシャンプー剤を使う場合は手のひらにしっかりと伸ばしてから、頭皮を揉み込むように洗いましょう。その際は指先ではなく、指の腹部分を使うようにしましょう。

4.十分にすすぐ

シャンプーが残っていると頭皮にダメージを受けるため、入念にすすいで下さい。この時も熱いお湯ではなく、ぬるま湯が推奨です。すすいでいる時も頭皮をしっかりと指の腹で掻くようにすることを推奨します。

5.頭皮用のトリートメントを使う

頭皮に潤いがなくなると、髪が抜ける可能性が高くなります。乾燥防止の観点からも頭皮用のトリートメントの使用を推奨します。その際もトリートメントが頭皮に残ってしまわないようにしっかりとすすぐようにしましょう。

 

シャンプーは毎日の習慣のため、正しい方法で行うことが大切です。

薄毛・抜け毛を防ぐ正しい髪の乾かし方

薄毛と抜け毛を防ぐには、次のように正しく乾かすことを推奨します。

【薄毛・抜け毛を防ぐ正しい髪の乾かし方】

1.タオルドライをする

柔らかいタオルで、髪に付着した水気を優しく取り除きましょう。タオルドライをすることで、ドライヤーの時間を短縮できます。

2.髪の毛に流さないトリートメント(リーブイントリートメント)をつける

頭皮に付けないように髪の毛の中間〜毛先にかけて流さないトリートメントをつける。ドライヤーの熱から髪の毛を守ることで切れ毛を予防し、髪のボリュームを失わないようにします。

3.ドライヤーをあてる

頭皮から約20cm以上は離してドライヤーをあてましょう。近くからドライヤーをあてると、髪と頭皮が熱ダメージを受けます。また、常にドライヤーを振りながら風をあてることで、熱ダメージをさらに軽減することができます。

髪を乾かさずに寝ると、頭皮で雑菌が繁殖して頭皮トラブルが起こる恐れがあります。

頭皮マッサージを取り入れる

頭皮マッサージで頭皮の血流を促すことで、栄養が髪へ行き渡りやすくなります。頭皮マッサージの方法は、次の通りです。

【頭皮マッサージの方法】

1.手を髪の毛の中に入れて、手のひら(母指球と小子球の間くらい)で耳の上辺りの頭皮を両側から挟む

2.頭頂部へ向かって、両サイドの頭皮を押し上げるようにマッサージする。推奨時間は30秒の間に何回か押し上げる。

3.頭頂部を親指以外の指で押さえる。30秒の間で何回か押さえる。

4.頭頂部から後頭部、首の後ろにかけて揉みほぐしながら移動。これを2〜3回繰り返す

頭皮マッサージを行う時は、爪を短く切った上で、指の腹や手のひらを使ってマッサージすることが大切。また、シャンプーをするときや、お風呂上がりにマッサージするのもおすすめです。頭皮が温まっているため、頭皮マッサージの効果が高まります。

生活習慣の改善

生活習慣を改善することで、髪の成長をサポートすることが期待できます。

・良質な睡眠をとる

睡眠中には、髪や頭皮の成長やダメージの修復に必要なホルモンが分泌されます。そのため、良質な睡眠をとることで、結果的に薄毛が改善する可能性があります。良質な睡眠をとるために、早めに就寝したり、寝る前のスマホ操作やテレビを見るなどの行為を控えたりしましょう。

・栄養バランスがいい食事をとる

タンパク質やビタミン、ミネラルなど、様々な栄養をバランスよく摂ることが大切です。肉や魚、卵、野菜、果物など、様々な食べ物を食べましょう。

・ストレスをこまめに解消する

ストレスは、結構不良の原因になるため、睡眠や適度な運動、趣味を楽しむなど、様々な方法でこまめに解消させましょう。

女性薄毛治療(FAGA)病院に通う

髪のボリュームが減った時は、早めにクリニックや病院で要因を確認し、必要であれば治療を受けることを推奨します。医療機関で受けられる治療法の種類や効果、メリットについて詳しく見ていきましょう。

投薬治療

投薬治療としては、内服薬にはパントガール、外用薬にはミノキシジル(ミノキシジルが貰える病院は様々ですが、一例として人気の病院を引用しておきます。)があります。パントガールは、ケラチンやシスチンなどの髪に必要な成分が含まれているため、びまん性脱毛症に対して効果が期待できる内服薬です。

投薬治療に使用する薬は、女性の薄毛に対する効果が認められているため、高い効果を期待できるでしょう。外用薬は、女性用と男性用で濃度も異なるため、医療機関を受診して処方を受けることをおすすめします。

注入治療

注入治療は、薄毛の改善に効果が期待できる成分を頭皮へ直接注入する治療法です。注射器や針付きのローラー、レーザー照射など、様々な方法があります。注入する成分は、医療機関によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

注入期間は、数ヶ月〜1年程度に渡り複数回受けることで、薄毛の改善効果が期待できます。成長因子を注入する場合は、発毛機能にアプローチできるため、本来の発毛力を取り戻せる可能性があります。

成長因子をポレーションで導入することは美容院でも簡単に出来る施術です。

成長因子を導入することで、どの程度発毛するかの実験はこちらです。→→→ 電気で注入

LED治療

LED治療は、赤色LEDを頭皮に照射し毛乳頭細胞を活性化することで、髪の成長を促す治療法です。毛乳頭細胞は、髪を生み出す毛母細胞へ細胞増殖因子などの伝達物質を送り届けています。そのため、毛乳頭細胞が活性化すると、結果的に髪の成長が促されます。

日本皮膚学会の【男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版】によると、LED治療の推奨度は「B」となっています。発毛効果が認められているミノキシジルの外用薬が「A」です。つまり、外用薬ほどの効果は期待出来ないものの、薄毛に良い影響を与えられると考えられます。

LED治療は、ポレーション治療と同時に美容院で施術出来ます。

まとめ

女性の薄毛には、男性のようにメカニズムに直接作用して高い効果を発揮する治療薬がありません。だからこそ、自宅でのケアや生活習慣の改善などを意識する必要があります。

髪のボリュームが減ったと感じた女性は、早めに医療機関美容院で診断を受けることをおすすめします。必要な治療やヘッドスパを受けながら、自宅で正しいヘアケア、頭皮ケアを習慣づけましょう。

 

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